アメリカのギフテッドプログラム(続き)

アメリカのギフテッドプログラム(続き)

 さて、前回書いたジョンズポプキンス大学という医学の名門大学が昔から提供しているCTY (Center for Talented Youth)プログラムの中でも「ギフテッド中のギフテッド」と言われているカテゴリーがSET (Study of Exceptional Talent)13歳以下でSATというアメリカの大学受験用のテストを受験して、800点満点中700点以上を取ることが条件です(細かい条件は年齢によって異なります)。

  で、これに認定されると何が良いかというと、特別な才能を持ったその子に応じたコンサルティングが受けられるということで、どんなプログラムを取ったらいいのかとか進路指導とかそういうのを期待していたんですが、この制度今見直し中?過渡期?のようで、何度か問い合わせたのですが、まだ確定していないようで正直良くわかりません。

 ただ、まあ一つの学習の目標としてSATというのをやってみようということになり、SATの勉強を始めました。SATは高校3年生が主に受けるものなので、うちの場合、英語の語彙・読解問題は手強すぎると判断し、Mathで取れたらいいよねという感じでした。勉強方法としては、SATの対策問題集がたくさん市販されているので、それをやっていくというシンプルなもの。SATの内容的には日本の受験問題のような「難問」はありません。データを読み解く問題などは多少長めの文章題がありますが、難易度は高くないと思います。

 一番大変だったのは、学校の勉強に加え、超忙しい野球や 新たに始めたDebateなどの課外活動の隙間時間にどれだけ取り組めるかという点です。往復3時間かけて強豪チームの野球の練習に行っていたし(汗)、7年生から行き始めたミドルスクールも遠いし、Debateも大会前は毎日のように数時間先生とオンライン授業。

 でも、アメリカって勉強だけでなく課外活動も同時並行で色々とやっていることが大事だから、その点でも良い勉強になったと思います。欲を言えばもっと自分で積極的にプランしながら進めて欲しかったですが、まあ12歳ですからね(笑)。

 手続き的に一番厄介だったのが、SATの受験登録。13歳未満はオンラインでアカウントが作れず郵送必須で、そこがちょっと手間でしたが。受験会場は自分で選べるので、うちから30分ほどの高校を選択。当日は、高校生の中で12歳の息子は浮きまくり感がありましたが。パジャマみたいな格好で鉛筆と受験票だけ持って子もいて・・・自由だ・・・と思いました。

 

後日オンラインでスコアが判明して無事クリアということで、CTYへそのスコアを提出しました。

将来的に高校生になったらSATをまた受験するのか、それとも昨今の統一テスト不要論が優勢になるのかわかりませんが、良い経験になりました。

 

 CTYにご興味ある方はコンサルティングもしていますので、お問い合わせフォームからご連絡ください。

 ガガもザッカーバーグも学んだアメリカのギフテッド教育

https://globe.asahi.com/article/11594630