アメリカの現地校でお子様が算数を習い始めると、意外なところで「それってどういう意味?」と戸惑うことがあります。用語だけでなく、計算のプロセス(解き方)も日本とは異なるため、教え方に悩む保護者様も少なくありません。今回は、現地校の宿題をサポートする際に知っておきたい「頻出用語」と「教え方の違い」をまとめました。
1. 日本の親が「?」となる頻出算数用語集
まずは、宿題のプリントや先生の説明によく出てくるキーワードを紹介します。
| 英語 | 日本語のイメージ | 解説 |
|---|---|---|
| Place Value | 位(くらい) | 一の位、十の位などの「場所の価値」のこと。小数第一は Tenth Place というなど、日本語とは大きく異なります。 |
| Regrouping | 繰り上がり・繰り下がり | 10の束にまとめたり、崩したりすること。 |
| Equation | 等式・式 | 「=」が含まれる計算式。=を含まないものは Expressionと言います。 |
| Tape Diagram | 線分図 | 数量の関係をテープ状の図で表します。文章題を整理するのに有益です。 |
| Factor | 因数 | 12のFactor は1,2,3,4,6,12 |
| Expanded Form | 展開形展開形 | 123を「100 + 20 + 3」とバラバラに書く形。Place Valueの理解を確認するのに必須です。 |
| Product & Quotient | 積と商 | 掛け算の答えをproduct、割り算の答えをquotient といいます。割り算のあまりは remainderです。 |
2. ここが違う!アメリカ流の計算プロセス
「繰り上がり」の呼び方
日本では「1繰り上げて…」と言いますが、アメリカでは “Regrouping” と呼ばれることが多いです。単に計算スキルとして覚えるのではなく、「10個の1(Ones)を、1個の10(Tens)にまとめ直す」という概念を重視します。この10のかたまり、100のかたまりに対する理解を促すのが、Expanded Form と言われる書き方で、123を「100 + 20 + 3」と位ごとのかたまりとしてとらえます。
かけ算の「順序」
日本では「かけられる数」「かける数」という概念を教え、順序にこだわることがありますが、アメリカでは “Commutative Property”(交換法則)を低学年から意識させるため、どちらが先でも間違いとはされない傾向にあります。
3. 保護者が宿題をサポートするときのポイント
答えよりも「Explain your thinking」
アメリカの算数で最も大切にされるのが “Reasoning(論理的思考)” です。 プリントに「Explain how you solved it(どうやって解いたか説明して)」とよく書いてありませんか?答えが合っていること以上に、「なぜその式になったのか」を言葉や図で説明する力が求められます。
道具を使うことを恐れない
日本では暗算やそろばんが主流ですが、現地校では “Manipulatives” と呼ばれるブロックや数え棒、あるいは計算機を積極的に使います。視覚的に理解することを優先するスタイルに慣れてあげましょう。
まとめ:言葉の壁を越えて算数を楽しもう
算数は世界共通の言語ですが、その「伝え方」には文化の差があります。 用語の意味さえ掴んでしまえば、お子様と一緒に問題を解く時間は、最高のアメリカ文化体験になります。
もし「学校の先生が何を言っているか分からない」「この解き方、日本語でどう説明すればいい?」とお困りの際は、ぜひスタディバディの授業をご活用ください。日米両方の算数教育に精通した講師が、お子様の「わかった!」をサポートします。






